【アパート 防水塗装】トラブル前にやっておきたい予防修繕

目次

1. はじめに

アパート経営において、雨漏りや水漏れといったトラブルは避けたいものです。
しかし実際には、「まだ大丈夫」と防水工事を後回しにした結果、突然の雨漏りで入居者からクレームを受けたり、緊急工事で高額な出費を強いられるケースも少なくありません。

そこで注目されるのが 防水塗装の予防修繕
劣化が表面化する前に計画的に施工することで、建物を長持ちさせ、経営の安定につなげられます。

2. 防水トラブルが起きるとどうなる?

入居者からのクレーム

雨漏りや水たまりは、入居者の生活に直結する深刻な問題です。
「天井にシミができている」「廊下が濡れて滑りやすい」といった声が出始めると、それは単なる不快感にとどまらず、物件に対する不信感へと発展します。

入居者にとっては、家賃を払っている以上「安全で快適に暮らせること」が最低限の条件です。
その信頼が崩れると「更新はしない」「口コミで不満を広める」といった行動につながり、退去率や空室率が一気に上昇します。

最近ではSNSや口コミサイトに「雨漏りする」「共用部が危ない」と投稿されれば、新しい入居希望者も避けるようになり、物件のイメージダウンは一瞬で広がります。


緊急修繕でコスト増

防水トラブルは、ほとんどの場合「緊急性」が伴います。
入居者から「雨漏りで部屋が使えない」「廊下で転倒しそうになった」と連絡が入れば、すぐに対応せざるを得ません。

しかし、緊急対応は計画的な工事よりもコストが高くつく傾向があります。
さらに、すでに被害が進行していれば防水層だけでなく、下地の木材や鉄筋補修、クロスや床材の内装リフォームまで必要になるケースも少なくありません。

例えば、通常のベランダ防水更新であれば50万〜100万円で済む工事が、被害が広がったことで内装復旧を含めて300万以上になった、という事例もあります。
「放置した時間」がそのまま「余計なコスト」として跳ね返ってくるのが防水トラブルの怖さです。


家賃収入の減少

雨漏りや防水不良は、新規入居者の獲得に直結して影響します。
内見時に「天井にシミがある」「廊下にヒビや水たまりがある」と気づかれれば、入居希望者は安心感を失い、他の物件へ流れてしまいます。

築古アパートはただでさえ競争力が下がりやすい中、防水トラブルが放置されていれば「古くて危ない物件」というレッテルを貼られ、家賃を下げないと入居が決まらなくなります。

仮に1室5,000円値下げすれば、年間で6万円、10室で60万円、10年で600万円の損失です。
しかも、これは見える損失にすぎません。実際には「退去増」「空室期間の長期化」といった要素も加わり、収益への影響はさらに大きくなります。


3. 予防修繕としての防水塗装のポイント

定期点検を欠かさない

防水工事の耐用年数はおおよそ10〜15年ですが、紫外線・風雨・立地条件などで劣化のスピードは大きく変わります。
例えば、日当たりの強い南向きベランダや風の影響を受けやすい屋上は、想定より早く劣化が進むことがあります。

そのため、最低でも5年に1回は専門業者による点検を行い、小さなひび割れや膨れを早期発見して補修することが大切です。
早期補修なら数万円〜数十万円で済むことも多く、大規模修繕を未然に防げます。


ベランダ・廊下・屋上を重点的に

入居者が最も利用するのはベランダと廊下。
ここが劣化していると「生活に支障がある」と強く感じられてしまいます。
特にベランダは洗濯物干しや換気に欠かせないため、快適性に直結します。

また、屋上は建物全体を守る役割を持っており、防水が切れると雨漏りや内部損傷が一気に進みます。
この3箇所を優先して予防修繕することで、入居者の安心感と建物寿命の延長を両立できます。


外壁・屋根との同時施工

足場を必要とする工事では、防水だけを単独で行うとコスト効率が悪くなります。
外壁塗装や屋根補修と同時に施工すれば、足場を一度で済ませられ、数十万〜数百万円の節約につながります。

さらに、建物全体を同時にリフレッシュできるため「リフォーム済み物件」としてアピールでき、入居希望者への訴求力が格段に高まります。


4. 予防修繕のメリット

大規模修繕の回避

予防修繕の最大のメリットは「被害が小さいうちに直せる」ことです。
小さなひび割れや剥がれを定期的に補修すれば、数百万円規模の大規模修繕や建て替えリスクを避けられます。
投資のタイミングを前倒しするだけで、将来的な出費を大幅に抑えられるのです。


入居率の安定

清潔で管理が行き届いている印象を与えることは、入居者にとって非常に大きな安心材料です。
「管理の良さ」は、築年数よりも入居者が重視するポイントの一つ。
予防修繕を欠かさない物件は「長く住める」と思われ、入居率が安定します。


家賃の維持・向上

築古物件でも、外観や共用部がきれいに保たれていれば、家賃を下げずに募集が可能です。
場合によっては「リフォーム済み」「管理良好物件」として相場より高めの家賃設定を狙うこともできます。
予防修繕は、収益性を守るための最も有効な戦略といえます。


資産価値の維持

定期的な修繕記録は、売却査定や金融機関の融資評価においてプラス材料となります。
「管理がきちんとされている物件」は買い手や金融機関からの評価が高く、資産価値が長期的に維持されやすいのです。
また、修繕が行き届いている物件は売却時の交渉も有利に進められます。


まとめ

防水トラブルを放置すると、入居者トラブル・高額修繕・家賃下落といったリスクが一気に押し寄せます。
一方で、予防修繕として防水塗装を計画的に行えば、大規模修繕の回避・入居率の安定・家賃維持・資産価値向上といった経営上のメリットが得られます。

「まだ大丈夫」と思っている今こそ、最も危険。
小さな劣化を見逃さず、早めの防水修繕で物件を守りましょう。

お問い合わせ情報

アパートマンション大規模修繕ダイレクト 東三河店
所在地 〒442-0007 愛知県豊川市大崎町上金居場53番地
電話番号 0533-56-2552
問い合わせ先 info@sanyu-tosou.com
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