【アパート 階段補修】築20年でも蘇る!老朽化対策の決定版

1. はじめに
アパート経営において「共用部の印象」は入居希望者の判断に直結します。その中でも特に重要なのが 階段。外階段や共用階段は入居者や内見者が必ず通る動線であり、建物の「顔」とも言える部分です。
しかし築20年を過ぎると、鉄部のサビ、コンクリートのひび割れ、踏板の摩耗など、劣化が顕著に表れます。そのまま放置すると事故やクレームにつながり、最悪の場合は空室リスクや高額修繕費用につながることも。
本記事では、階段補修を放置するリスク、補修の種類や効果、費用相場、そして実際の成功事例をご紹介します。「老朽化対策の決定版」として、築古物件をよみがえらせるポイントを解説します。
2. 階段補修を放置した場合のリスク
2-1 安全性の低下と事故リスク
鉄製階段はサビによる腐食、コンクリート階段はひび割れや欠けが進行し、強度が低下します。
- 手すりがぐらついて危険
- 踏板に穴が空き、転倒・落下の恐れ
- コンクリート片が剥離して落下事故に
こうした事故が起きれば入居者の安全を脅かすだけでなく、オーナーが責任を問われる可能性もあります。
2-2 外観の印象悪化
階段は物件の第一印象を大きく左右します。サビやひび割れが目立つ階段は「築年数以上に古い」「管理が行き届いていない」と思われやすく、内見の成約率を下げてしまいます。
2-3 修繕費用の高騰
劣化初期なら塗装や部分補修で済みますが、腐食が進めば階段交換や大規模修繕が必要に。数十万円で済む工事が、数百万円単位に膨れ上がるケースもあります。
2-4 資産価値の下落
売却査定や融資審査でも、階段は「安全性」「管理状態」を判断する重要なポイント。劣化が放置されていると「修繕必須」とされ、査定額が数百万円単位で下がることもあります。
3. 階段補修を行うメリット
階段はアパートの「顔」であり、入居者や内見者が必ず通る動線です。ここをきれいに、安全に整えることは、経営全体に直結するメリットを生み出します。
3-1 入居者の安心感アップ
安全で清潔な階段は入居者に「安心して住める」という印象を与えます。特に外階段は避難経路でもあるため、ぐらつきやサビがないだけで心理的な安心感が高まります。
- 入居者からのクレームが減少
- 長期入居や更新につながる
- 「管理が行き届いている」と家族や友人にも良い印象を与える
築25年のアパートで、階段手すりを補修・塗装したところ、退去予定だった入居者が更新を決めた例もあります。安心感は「住み続けたい理由」になるのです。
3-2 見た目が若返り第一印象を改善
階段は共用部の中でも目立つため、サビや汚れがあると建物全体が古びて見えます。補修・塗装を行えば、艶やかに蘇り、外観全体が明るく清潔に見えるようになります。
- 内見者の第一印象が向上
- 不動産会社から「紹介しやすい」と評価される
- 写真映えが良くなり、募集広告の効果が上がる
築20年超の物件でも「見た目が若返った」印象を与えれば、家賃を下げずに入居者を確保できます。
3-3 長期的な修繕コスト削減
小規模の補修を定期的に行えば、階段全交換などの大規模工事を防げます。
- サビ初期:ケレン+塗装 → 30〜80万円
- 中期劣化:部分補修+塗装 → 100〜200万円
- 末期劣化:階段全交換 → 200〜500万円以上
「早めに対応する」だけで、数百万円規模の費用を回避できるのです。長期的に見れば補修を繰り返す方が圧倒的にコストを抑えられます。
3-4 資産価値の維持・向上
「階段補修済み」と明記できる物件は、売却査定や融資審査で「管理状態良好」と評価されます。
- 査定額が数百万円アップした事例あり
- 金融機関からの融資条件が改善することも
- 売却時に「修繕費込みで値引き交渉」されにくい
補修をしていないとマイナス査定ですが、していればプラス査定。資産価値の差は歴然です。
4. 階段補修の種類と特徴
階段補修には鉄部・コンクリート・複合タイプごとに異なる工法があります。それぞれの特徴を把握しておくと、物件に合った施工方法を選べます。
4-1 鉄部階段の補修
- ケレン作業+防錆塗装
サビや古い塗膜を削り落とす「ケレン」を丁寧に行い、防錆塗料を下塗り。その後、シリコン塗料やフッ素塗料を中塗り・上塗りして仕上げます。
→ 艶のある仕上がりになり、耐久性も10年以上期待できます。 - 部分溶接補修
腐食が進んだ踏板や手すりを交換せずに溶接補強。
→ コストを抑えつつ安全性を確保でき、全交換に比べて費用は1/2〜1/3に。
実際に築28年のアパートで、踏板の溶接補修+塗装を行い、安全性を確保しながら外観も改善。工事費は80万円で済み、家賃収入で1年以内に回収できました。
4-2 コンクリート階段の補修
- ひび割れ補修
シーリング材やエポキシ樹脂を注入し、ひび割れを充填。浸水を防ぎ、内部鉄筋の腐食を抑えます。
→ 小さなひびでも放置すれば爆裂(コンクリートの剥離)に進むため、早期補修が重要です。 - 表面仕上げ材の塗布
防滑性・防水性を備えた仕上げ材を塗布。雨の日の滑りや苔の発生を防ぎ、見た目も清潔に。
→ 入居者から「階段が歩きやすくなった」と好評になるケースも。
築30年RC造のアパートで、防滑仕上げを施したところ、高齢入居者から「安心して上り下りできる」と喜ばれ、退去防止につながりました。
4-3 複合補修(鉄部+防水)
鉄骨階段とバルコニーが一体構造になっている物件では、階段補修と同時に防水工事を行うのが効果的です。
- 鉄部塗装+バルコニー防水を同時施工 → 足場費用を節約
- 雨漏りや浸水リスクを同時に解消
- 外観も美しく一体感のある仕上がりに
築35年の鉄骨アパートでは、階段とバルコニーをまとめて補修した結果、工事費を20%削減。さらに見た目の統一感から「築古でも管理が良い」と評価され、家賃を維持したまま満室が続いています。
5. 階段補修の費用相場
工事規模や部位によって大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 外階段塗装一式:30〜80万円
- 手すり補修・塗装:10〜30万円
- コンクリート階段ひび割れ補修:10〜40万円
- 階段全交換(鉄骨):200〜500万円
空室が1戸埋まれば年間60〜80万円の収益増になるため、階段補修は投資回収の早い工事といえます。
6. 成功事例紹介
事例1:外階段塗装で満室回復
築22年の木造アパート。外階段のサビがひどく、内見者から「古さが気になる」と敬遠されていました。防錆塗装を行い艶のある仕上がりに改善したところ、半年で空室3戸がすべて埋まりました。
事例2:コンクリート階段補修で安全性向上
築28年のRCアパート。階段のひび割れと剥離が進行して危険な状態に。エポキシ樹脂による補修と防滑仕上げを行い、安全性を確保。入居者から「安心して利用できるようになった」と好評で、退去率が下がりました。
事例3:売却査定が200万円アップ
築30年の鉄骨アパート。階段の腐食がマイナス評価となり査定額が下がっていましたが、補修工事後に再査定を受けたところ、200万円アップ。工事費を差し引いても十分な利益を得られました。
7. まとめ
アパートの階段補修は単なる安全対策にとどまらず、空室改善・資産価値維持・経営安定 に直結する重要な修繕です。
- 放置すれば事故リスク・高額修繕費・資産価値下落
- 補修すれば安心感・第一印象改善・投資効果大
- 築20年以上の物件こそ、階段補修が経営改善の大きなチャンス
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