【アパート 階段補修】補助金も使える!今こそ始めたい修繕計画

1. はじめに
築年数が20年を超えたアパートでは、外階段や共用部の劣化が目立ってきます。
サビ・ひび割れ・塗膜の剥がれなどをそのままにしておくと、事故やクレーム、資産価値の低下につながることも。
「いつか直そう」と後回しにしがちな階段補修ですが、実は今、国や自治体による補助金制度を上手に使えば、費用負担を大きく抑えながら修繕ができるチャンスです。
この記事では、
- 階段補修を先延ばしにするリスク
- 補助金が使える修繕内容
- 実際の活用事例
- 今すぐ始めたい修繕計画の立て方
をわかりやすく解説します。
「費用が不安で踏み切れない」と感じている大家さんにこそ、読んでいただきたい内容です。
2. 階段補修を後回しにするとどうなる?
2-1 サビ・ひび割れが進行し、修繕費が倍増
鉄部階段は雨水や湿気の影響で徐々に腐食します。
初期段階なら塗装だけで済むところを、放置すると内部までサビが進行し、踏板や支柱の交換が必要になることも。
費用は一気に数倍に膨れ上がります。
例:塗装工事(初期対応)50万円 → 交換工事(重度腐食)300万円以上
2-2 安全性の低下で事故リスクが高まる
階段のぐらつきや踏板の欠けは、転倒・落下事故の原因に。
万が一入居者や来訪者がケガをした場合、オーナーに管理責任が問われる可能性もあります。
2-3 見た目の老朽化が空室を招く
内装がきれいでも、外観が古びていれば「古い」「管理が悪い」と思われ、
内見時の印象が悪化。結果として空室が埋まりにくくなります。
階段は“建物の顔”。
清潔で安全な印象を保つことが、長期的に見ても最も費用対効果の高い経営戦略なのです。
3. 補助金が使える階段補修のポイント
近年は、住宅や建築物の省エネ化・長寿命化・安全性向上を目的とした補助金制度が充実しています。
階段補修も条件によっては対象になるケースがあります。
3-1 バリアフリー・安全対策系補助金
手すりの設置や防滑仕上げなど、入居者の安全性を高める改修は、
多くの自治体で「高齢者向け住宅改修補助金」などの対象になることがあります。
例:
- 階段の手すり設置
- 防滑塗装による転倒防止対策
- 照明改善による安全性向上
→ 補助率10〜30%程度(上限10〜50万円)
3-2 長寿命化・維持管理支援補助金
建物の老朽化を防ぐための「長寿命化改修」も対象に。
鉄部の防錆塗装やコンクリート補修など、構造体の耐久性を維持する工事に対して支援が受けられる場合があります。
- 鉄骨階段のサビ補修+防錆塗装
- コンクリート階段のひび割れ補修
- 外廊下・バルコニーの防水施工
→ 補助率10〜25%程度
3-3 省エネ・防水一体型の助成制度
最近では、防水+遮熱塗装などの複合改修が対象になるケースも。
階段とバルコニーが一体構造になっている物件なら、防水補修と同時に補助金を申請できる可能性があります。
例:「建築物省エネ化改修推進事業」など
- 遮熱・断熱塗料を使用した鉄部塗装
- 防水工事を伴う階段補修
→ 補助率20〜50%程度(上限100万円超の例も)
4. 補助金を活用した成功事例
事例1:築27年 鉄骨階段の防錆塗装+手すり交換
愛知県豊橋市のオーナー様。階段全体にサビが発生し、手すりも一部腐食。
「高齢の入居者が多いので安全にしたい」との相談を受け、手すり交換と防錆塗装を実施。
自治体の「高齢者住宅改修補助金」を活用し、工事費80万円のうち20万円が補助対象となりました。
補修後は階段が明るくなり、入居者からも「安心して上り下りできる」と好評。
その後半年で空室2戸が埋まり、実質的に自己負担ゼロで満室達成となりました。
事例2:コンクリート階段+バルコニー防水の同時補修
築30年RCアパート。階段のひび割れ補修と同時に、防水層の改修を行い「長寿命化改修補助金」を申請。
申請サポートを行った業者の助言により、補助率25%を確保。
総工費120万円のうち30万円を補助金でカバー。
施工後、外観が一新され、募集サイトの反響も増加。
空室1戸が1か月で成約し、補助金を受けながら収益改善に成功しました。
事例3:遮熱塗料を使った階段・廊下改修
夏場の温度上昇に悩んでいた築28年アパート。
遮熱塗料を使用した階段塗装と廊下補修を同時施工。
「省エネ改修補助金」を活用し、工事費の40%を補助。
遮熱効果により夏場の室内温度が下がり、入居者からの評価も上々。
管理会社からも「築年数のわりに印象が良い」と好評で、
物件イメージの改善と資産価値維持の両方を実現しました。
5. 修繕計画を立てるときのポイント
5-1 “点検・診断”を最初のステップに
補助金を活用する場合、工事前に現地調査・劣化診断が必要です。
専門業者による診断を行うことで、
「どの範囲が補助対象になるか」「申請書類に必要な内容」も明確になります。
5-2 補助金対応の施工業者を選ぶ
補助金制度は自治体ごとに要件が異なり、提出書類も複雑。
過去に申請実績のある業者を選ぶと、申請〜施工までスムーズに進められます。
書類作成のサポートを行ってくれる業者を選ぶのがポイントです。
5-3 将来を見据えた“長期修繕計画”を立てる
階段だけでなく、外廊下・バルコニー・外壁など、劣化の進行は連動しています。
5〜10年単位での「長期修繕計画」を立てておくと、
足場の共用や工事の同時実施でコストを最小化できます。
6. 補助金を使うメリットまとめ
- 工事費の10〜50%が補助対象になるケースあり
- 管理状態が良くなり、査定・融資でプラス評価
- 入居者満足度アップで退去防止・空室改善に直結
- 定期修繕のきっかけにもなり、長期的なコスト削減に貢献
補助金制度は、年度ごとに予算枠があり、早めの申請が有利です。
まずは対象かどうかを業者に確認し、書類準備から始めましょう。
7. まとめ
階段補修は、放置すれば高額出費を招きますが、
補助金を上手に活用すれば、少ない負担で安全・美観・資産価値をすべて改善できます。
- 階段補修は“コスト”ではなく“投資”
- 補助金を使えば費用を30〜50%削減可能
- 修繕は早めに計画し、空室対策・長寿命化につなげる
築20年以上のアパートをお持ちの大家さんにこそ、今こそ始めてほしい修繕計画。
「補助金を使って効率よく直す」ことが、次の10年の安定経営を支えるポイントです。
お問い合わせ情報
アパートマンション大規模修繕ダイレクト 東三河店
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