【アパート 外壁塗装】補助金も使える!今こそ始めたい修繕計画

1. はじめに
アパート経営において、避けて通れないのが「建物の修繕」です。
特に外壁は雨風や紫外線を直接受けるため、築10年を過ぎると色あせやひび割れ、防水性能の低下などが目立ってきます。
「修繕には多額の費用がかかるから、できるだけ先延ばしにしたい」と考える大家さんも多いでしょう。
しかし実は、補助金や火災保険などを活用することで自己負担を軽減しながら修繕を行うことが可能です。
この記事では、外壁塗装を放置するリスク、補助金や保険制度の具体例、そして補助金を活用した修繕計画の立て方について解説します。
2. 雨漏り修理や外壁塗装を放置するとどうなる?
外壁塗装や雨漏り修理を「もう少し後で…」と先延ばしにする大家さんは少なくありません。
しかし、その判断がアパート経営に大きな損失をもたらすことは珍しくありません。
ここでは放置した場合に起こる代表的なリスクを細かく整理してみましょう。
2-1 建物の劣化が加速する
外壁塗装の役割は「雨水や紫外線から建物を守るバリア」です。
このバリアが劣化すると外壁材が直接ダメージを受け、亀裂や変形、内部への雨水浸入が始まります。
最初は軽微な劣化に見えても、実際には壁の裏側で腐食や錆が進行していることが多く、気づいたときには大規模修繕が必要になるケースも少なくありません。
2-2 雨漏りの発生と拡大
小さなひびや塗膜の剥がれを放置していると、雨水が侵入して内部の断熱材や木材を濡らします。
これにより室内の天井や壁にシミが現れ、住民からのクレームにつながります。
さらに時間が経つと断熱材が機能不全を起こし、結露やカビを発生させ、建物全体の快適性が損なわれます。
2-3 カビ・ダニの発生による健康被害
雨漏りによる湿気が室内に広がると、カビやダニが繁殖しやすい環境になります。
入居者のアレルギーや呼吸器疾患の原因となり、「健康に悪い物件」というレッテルが貼られてしまいます。
こうなると更新率も下がり、空室リスクが高まります。
2-4 空室率の上昇と家賃下落
外観が古びた印象を与える物件は、ポータルサイトの写真を見ただけで候補から外されやすくなります。
仮に内見に来ても「この建物は大丈夫かな?」という不安が先に立ち、契約につながりにくくなります。
入居が決まらなければ家賃を下げざるを得ず、収益が減少。1室あたり月5,000円下げれば、12戸アパートで年間72万円の損失になります。
2-5 修繕費が跳ね上がる
塗装で済むうちに対応すれば100〜300万円程度で済む工事も、放置して外壁の張り替えや内部補強が必要になると数百万円〜1,000万円以上になることも。
「早めにメンテナンスしていれば…」と後悔する大家さんが非常に多いのが現実です。
2-6 建物の寿命を縮める
外壁の劣化を放置すると、建物の骨組みそのものにダメージが蓄積します。
木造であれば腐食やシロアリ被害、鉄骨造であれば錆による強度低下、RC造では鉄筋爆裂によるコンクリート剥落など、致命的な劣化が起こります。
これらは修繕ではなく「建て替え」レベルの問題になり、資産価値を大きく下げます。
2-7 入居者からの信頼低下
外壁の見た目や雨漏りを放置していると、既存入居者の信頼を失い「更新はせずに引っ越そう」と考える人が増えます。
入居者は「建物管理にお金をかけてくれない大家」と判断し、長期入居を避けます。
結果的に空室率が上がり、広告費や原状回復費などの余計なコストがかかることになります。
2-8 資産価値・融資評価の低下
外壁の劣化は金融機関や不動産査定にも影響します。
定期的にメンテナンスされている物件は「安心して貸せる資産」と評価されますが、放置された物件は担保価値が下がり、ローン審査や借り換えにも不利です。
売却時にも「修繕が必要な物件」と見られ、相場より安くしか売れなくなる可能性が高まります。
2-9 事故やトラブルのリスク
外壁の劣化を放置すると、モルタルやタイルの剥落、鉄部の錆による破損などで入居者や通行人に被害を与える可能性もあります。
万が一事故が起きれば、補償や訴訟に発展することもあり、経営リスクが一気に拡大します。
3. 雨漏り修理・外壁塗装に使える補助金・保険制度の例
外壁塗装や修繕には意外と多くの支援制度が活用できます。
3-1 自治体のリフォーム補助金
各自治体では、省エネや景観美化、耐震化を目的とした補助金が用意されています。
例えば「省エネ塗料を使った外壁塗装」「地域の景観に配慮した修繕」などに対して工事費の一部が助成されるケースがあります。
補助額は数十万円程度ですが、自己負担を減らす強い味方です。
3-2 省エネ関連の国の支援
断熱・遮熱性能を高める塗料を使った外壁塗装は、省エネ改修として国の補助制度が利用できる場合があります。
光熱費削減と同時に、補助金の対象にもなりやすいのがポイントです。
3-3 火災保険の活用
台風や豪雨で外壁にひびや破損が生じた場合は、火災保険の風災補償が使えることがあります。
「経年劣化」には適用されませんが、自然災害による被害なら保険金が出るケースがあり、修繕費用を大幅に抑えられます。
3-4 耐震改修補助との併用
外壁改修と合わせて耐震補強を行う場合、耐震改修の補助金を受けられることもあります。
修繕を単独で考えるのではなく、他の制度と組み合わせることで負担を軽くできるのです。
4. 補助金を活用した修繕計画の立て方
4-1 事前に劣化診断を受ける
まずは外壁や屋根の劣化状況を専門業者に診断してもらいましょう。
「今すぐ塗装が必要なのか」「あと数年は大丈夫なのか」を把握することで、計画が立てやすくなります。
4-2 補助金の情報を収集する
自治体や国のホームページで、毎年度ごとに発表される補助金制度を確認します。
補助金は募集期間が短い場合も多いため、早めの情報収集と申請準備が大切です。
4-3 長期的な修繕サイクルを組む
外壁塗装は10〜15年周期が目安です。
「築10年で1回目、その後15年ごとに2回目、3回目」といったサイクルを立て、補助金の活用も織り込んで計画を立てると資金繰りが安定します。
4-4 足場を有効活用する
外壁塗装では足場費用が数十万円かかります。
足場を組むタイミングで屋根塗装やベランダ防水も同時施工すれば、補助金の対象範囲を広げつつトータルコストを抑えられます。
5. まとめ
外壁塗装は「費用がかかるから先延ばし」と考えがちですが、実際には放置する方がリスクもコストも大きくなります。
補助金や火災保険などを上手に活用すれば、自己負担を減らしながら効率的に修繕計画を進められるのです。
- 外壁を放置すると雨漏り・空室率上昇・資産価値低下を招く
- 自治体や国の補助金、火災保険などを使えば負担を軽減できる
- 足場の共用や長期サイクルを意識すれば修繕費をさらに抑えられる
「修繕=出費」ではなく「修繕=投資」と捉え、今こそ積極的に計画を始めることが、安定したアパート経営の鍵となります。
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