【アパート 耐震工事】築古物件が「映える」物件に変わる理由

目次

1. はじめに

築20〜30年超のアパートは、外観の古さや入居率の伸び悩みが目立ちやすくなります。とはいえ、見た目だけを整える化粧直しでは根本解決になりません。カギは「耐震工事を軸にした再生」。安全性の底上げと同時に外装デザインを最適化すると、築古でも写真映え・現地映えする“選ばれる物件”に生まれ変わります。ここでは、なぜ耐震工事が映えと経営改善を同時に実現できるのか、具体策まで分かりやすく解説します。

2. なぜ耐震工事で「映える」のか(構造リフォーム=外観再設計の好機)

耐震補強は構造体や外壁・基礎へ手を入れる工事です。補修跡を隠すための外壁更新、付帯部のやり替え、塗り替えが必然的にセットになり、「どうせ足場を掛けるなら見た目も最適化」できるのが最大の利点です。
ポイントは次の3つ。

  1. 下地調整が丁寧=仕上がりの質が上がる
  2. 足場共用で外観設計を同時施工=コスト最適化
  3. 「耐震補強済み」という安心表示+新しい外観=第一印象が激変

結果として、内見の離脱理由(古さ・不安)を同時に潰せるため、写真でも現地でも映える状態に寄せられます。

3. デザインが映える外装の作り方(色・素材・ライン・光・サイン)

映える外観は理屈で作れます。耐震と同時に次を設計すると効果的です。

  1. 色設計
    ツートン(濃色×明色)で上下比率を操作し、重心を下げて安定感を演出。アクセント帯で水平ラインを通すと古めの立面がシャープに引き締まります。
  2. 素材選定
    ひび補修部は意匠性サイディングや左官系塗材で“面”を整える。木目調や石目調を部分使いすると賃貸ポータルの写真で差が出ます。
  3. ライン計画
    雨樋・配管・笠木・手すりを「一本の線」として整理。色を同調させるだけで“古さの雑味”が消えます。
  4. 光の設計
    共用灯をライン型や面発光に更新。夜景の映えは写真効果が高く、防犯性も向上。
  5. サイン・ナンバリング
    号室サイン・館名・ポスト周りを統一フォントと配色で再設計。写真1枚で“管理が行き届く物件”と伝わります。

4. 具体的な「耐震×美観」施工例(再現性の高い3パターン)

A)耐震壁増設+意匠サイディング張り
・構造:耐力壁を追加して耐震等級相当の安全性を底上げ。
・意匠:目地ピッチが細かい縦木目×無彩色のベースで“今っぽさ”を演出。
・効果:築32年でも「築浅に見える」印象へ。共用廊下の見切りも同色で統一。

B)鉄骨ブレース追加+塗装仕上げ(ブレース隠し)
・構造:横揺れに弱いフレームへK型/V型ブレースを追加。
・意匠:ブレース周りは高隠蔽の多彩仕上げで“補強感”を消す。
・効果:女性単身の問い合わせ増。写真で補強跡が分からず、清潔感だけが残る。

C)基礎補強+外構リニューアル
・構造:ひび・欠損を樹脂注入や巻立てで補強。沈下リスクを是正。
・意匠:アプローチ舗装、駐輪場ライン、植栽ライトアップ。
・効果:夜の見え方が改善し、内見の第一声が「明るい・安心」に。口コミの質も上がる。

5. 入居率・賃料・運営に効くKPI(数字で見る“映え”の効用)

耐震×外観最適化は感覚的な満足だけでなく、数字に跳ねます。

  1. 反響率:写真のクリック率/問い合わせ率が上がる
  2. 内見率:現地での第一印象改善によりドタキャン減
  3. 決定率:安全性の説明(診断報告書・施工写真)で不安が解消
  4. 賃料維持率:減額交渉の理由(古い・不安)を封じられる
  5. 回転日数:空室期間の短縮=実質利回り改善

例)築35年・12戸
施工前:入居率60%/平均募集45日
施工後(耐震補強+外観更新):入居率90%/平均募集21日、賃料据え置きで決定

6. コスト最適化と制度活用(足場共用・段取り・補助金)

費用対効果を最大化する実務のコツです。

  1. 足場共用
    耐震補強・外壁塗装・屋根・共用灯・サインを“一括段取り”。足場費と重複仮設のムダを削減。
  2. 発注順序
    診断→計画→補助金申請→近隣挨拶→着工→完了報告。申請前着工は対象外になりがち。
  3. 補助金・税制(地域制度により内容は異なります)
    ・耐震診断費用の補助または無料化
    ・耐震工事費の1/3補助(上限ありのケースが多い)
    ・固定資産税の減額措置
    ・地震保険料の割引
  4. 情報提示の整備
    診断報告書・構造計算抜粋・施工前後の写真・仕様書を賃貸募集資料に添付。“見せて伝える”ことで選ばれやすくなります。

7. 進め方のロードマップ(今日からできる7ステップ)

  1. 現状把握:簡易点検チェック(外壁クラック、基礎、建付け、雨漏り痕)
  2. 専門診断:耐震診断を実施(無料/補助対象の確認)
  3. 目標設定:入居率・賃料・見た目の到達像を数値で決める
  4. 基本計画:耐震仕様×外観デザイン×予算×工期の骨子を作る
  5. 制度申請:補助金・減税は着工前に申請・承認を確保
  6. 施工・広報:工事記録を蓄積し、募集図面・Webへ「耐震補強済み」「外観リニューアル済み」を明記
  7. 効果検証:反響率・決定率・稼働率・回転日数を追跡し、次回工区の改善に反映

この流れなら、「安全・映え・収益」の三拍子を、無理なく同時に達成できます。


お問い合わせ情報
アパートマンション大規模修繕ダイレクト 東三河店
所在地 〒442-0007 愛知県豊川市大崎町上金居場53番地
電話番号 0533-56-2552
問い合わせ先 info@sanyu-tosou.com
会社ホームページ https://sanyu-tosou.com/
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