【アパート 階段補修】入居率アップにつながるリフォーム術

1. はじめに
アパート経営で避けて通れない課題の一つが「空室リスク」です。築年数が20年、30年と経過すると、建物の外観や共用部に老朽化が目立ちはじめ、入居希望者の第一印象を損ないます。
その中でも 階段の劣化 は、入居率に直結する見逃せないポイントです。外階段や共用階段は、入居者が毎日必ず使う動線であり、内見者も最初に目にする部分。ここがサビやひび割れで劣化していると、室内がきれいでも「古い物件」という印象が拭えません。
逆に言えば、階段を補修・リフォームすることで物件の印象は劇的に変わり、入居率アップに直結します。本記事では、階段補修がなぜ入居率改善につながるのか、具体的な施工方法や費用対効果、成功事例まで詳しくご紹介します。
2. 階段補修が入居率アップに効く理由
2-1 第一印象が大きく変わる
不動産会社の案内で物件を訪れた内見者は、最初に外階段や共用部を通ります。もし階段がサビだらけ、踏板が欠けているような状態であれば、その瞬間に「古い物件」「安全性が心配」とマイナス評価されます。
階段を補修・塗装すれば艶やかで清潔感が戻り、「管理が行き届いている」という好印象に。第一印象の改善は成約率を大きく押し上げます。
2-2 安全性と安心感のアピール
サビやひび割れを放置した階段は事故のリスクを高めます。手すりがぐらつけば転倒の危険があり、踏板に穴が空けば入居者に大きな不安を与えます。
補修によって安全性を確保すれば、入居者に安心感を提供できます。安心して暮らせる物件は長期入居につながり、不動産会社からも「紹介しやすい物件」と評価されます。
2-3 小規模投資で大きな効果
外壁塗装や屋上防水に比べ、階段補修は比較的費用を抑えやすいリフォームです。数十万円の工事で「見た目・安全性・安心感」を同時に改善できるため、費用対効果が非常に高いのが特徴です。
3. 入居率アップにつながる階段補修の具体策
3-1 鉄部階段の塗装と補修
鉄製階段はサビが発生しやすいため、定期的な塗装が欠かせません。
- ケレン作業+防錆塗装:サビを落とし、防錆塗料を下塗り。さらにシリコンやフッ素塗料で仕上げ、艶と耐久性を取り戻します。
- 部分溶接補修:踏板や手すりが腐食している場合は部分的に補強。全交換に比べてコストを抑えられます。
これだけでも見た目と安全性が改善され、物件の第一印象が大きく向上します。
3-2 コンクリート階段の補修
コンクリート階段はひび割れや剥離が劣化のサインです。
- ひび割れ補修:エポキシ樹脂やシーリング材でひびを埋め、浸水や鉄筋腐食を防ぎます。
- 防滑仕上げ材の塗布:雨の日の滑り防止や防水性を高め、安全性と美観を両立します。
高齢者や子育て世帯から「安心して使える」と高評価を得やすく、入居者満足度アップにも直結します。
3-3 デザイン性を高める工夫
近年は機能性だけでなくデザイン性を重視する入居者も増えています。階段の色を外壁や手すりと調和させる、アクセントカラーを取り入れるなど、工夫次第で物件全体の印象を一新できます。
3-4 防水・防音対策とのセット施工
鉄骨階段とバルコニーが一体になっている構造では、防水工事と同時に施工すると効率的です。また、防音材を併用すれば「階段の足音が気になる」という入居者の不満を解消でき、満足度がさらに高まります。
4. 階段補修の費用相場と投資回収
階段補修の費用は工事内容や規模によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 外階段塗装一式:30〜80万円
- 手すり補修・塗装:10〜30万円
- コンクリート階段ひび割れ補修:10〜40万円
- 階段全交換(鉄骨):200〜500万円
一見するとまとまった金額に思えますが、空室が1戸埋まれば年間60〜80万円の収益増。複数戸が埋まれば 1〜2年で投資回収可能 というケースも珍しくありません。
また「階段補修済み」と広告に明記できれば、家賃を下げずに維持できる効果もあり、長期的には数百万円単位の収益差につながります。
5. 成功事例紹介
事例1:外階段塗装で満室回復
築23年の木造アパート。外階段のサビがひどく、内見者から「古い印象」と敬遠されていました。ケレン作業と防錆塗装を実施したところ、見た目が大きく改善し、半年で空室4戸がすべて埋まりました。
事例2:コンクリート階段補修で安全性向上
築28年のRCアパート。階段のひび割れが進行し、入居者から不安の声が。エポキシ樹脂による補修と防滑仕上げを行った結果、「安心して利用できる」と高評価を得て退去率が減少しました。
事例3:デザイン性アップで若者層を獲得
築30年の鉄骨アパート。階段の塗装色を従来のダークグレーからアクセントの効いたネイビーブルーに変更。外観がモダンに見えるようになり、若者層からの入居希望が増加しました。
6. 長期的に得するための修繕計画
階段補修は一度きりで終わるものではありません。
- 鉄部階段:5〜7年ごとに塗装
- コンクリート階段:10〜15年ごとに点検・補修
- 防滑仕上げ材:5〜8年ごとに再塗布
このように長期修繕計画に組み込むことで、突発的な出費を避け、安定経営が可能になります。外壁やバルコニー防水とまとめて施工すれば足場費用を削減できるため、計画的な実施が重要です。
7. まとめ
アパートの階段補修は、単なる安全対策ではなく 入居率アップにつながるリフォーム術 です。
- 階段の劣化は第一印象を損ない、空室リスクを高める
- 補修によって「安心感・清潔感・デザイン性」が向上
- 小規模投資でも効果が大きく、1〜2年で投資回収可能
- 成功事例からも、階段補修は満室経営に直結することが証明されている
築20年以上の物件こそ、階段補修を行うことで「まだまだ魅力ある物件」に生まれ変わります。
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