【アパート 鉄部塗装】そのまま放置して大丈夫?見逃し厳禁ポイント

目次

1. はじめに

アパート経営において「老朽化への対応」は避けて通れない課題です。外壁や屋根の劣化に目が行きがちですが、実は見逃しやすく、しかも放置すると大きなリスクにつながるのが 鉄部の劣化 です。

共用階段や手すり、ベランダの柵、玄関ドア枠などの鉄部は、常に雨や紫外線にさらされているためサビや腐食が進行しやすい部位です。劣化が始まった段階で放置してしまうと、見た目の印象を大きく損ねるだけでなく、強度の低下によって安全性にも影響を及ぼします。

この記事では、鉄部を放置したときに起こるリスクや見逃してはいけない劣化のサイン、そして定期的な塗装で得られるメリットを、大家さんの目線でわかりやすく解説します。


2. 鉄部を放置すると起こるリスク

鉄部は普段あまり意識されにくい部分ですが、放置すると経営上も大きなダメージにつながるリスクを抱えています。見た目だけでなく、安全性・修繕費・資産価値まで広く影響を及ぼすため、大家さんにとっては「軽視してはいけない部分」といえます。


2-1 サビによる強度低下

鉄部は空気や水に触れることで酸化し、サビが発生します。初期段階であれば表面だけの変色に見えますが、内部まで腐食が進むと鉄の厚みが失われ、強度が著しく低下します。

  • 階段の踏板に穴が空いて入居者が踏み抜く
  • 手すりがぐらついて転落の危険を招く
  • ベランダ柵が折れて重大事故につながる

こうした事態は、入居者の安全を脅かすだけでなく、万が一事故が起こればオーナーに重大な責任が及びます。損害賠償や信用失墜につながるリスクを考えると、サビは「見た目の問題」ではなく「安全性の問題」であることが分かります。


2-2 外観の印象悪化

鉄部のサビや塗装の剥がれは、建物全体の見た目を大きく損ねます。築20年、30年と経過した物件でも、鉄部を適切に塗装している物件は「まだまだきれい」という印象を持たれますが、放置された物件は築年数以上に古びて見えてしまいます。

  • 内見者から「建物が古く見える」と敬遠される
  • 不動産会社も「紹介しづらい物件」と感じる
  • 口コミで「管理が行き届いていない」と評価される

結果的に内見数が減り、空室が長期化する原因になります。鉄部の印象は思った以上に「第一印象」に直結するのです。


2-3 修繕費用の増大

鉄部塗装を早い段階で行えば、数十万円の工事で済むことが多いです。しかしサビが進行し、鉄部そのものが交換レベルになると、費用は一気に跳ね上がります。

  • 外階段の全交換:数百万円
  • ベランダ手すりの交換:数十万円〜百万円規模
  • ドア枠の交換:1戸あたり数万円〜

つまり「まだ大丈夫」と先延ばしにするほど、修繕費用は数倍に膨らむ可能性があるのです。定期的な塗装は「最小の費用で最大の効果を得るための予防投資」といえます。


2-4 資産価値の低下

鉄部の劣化は、売却査定や金融機関の融資審査にも大きく影響します。査定時に鉄部がサビだらけだと「修繕必須」と判断され、数百万円単位で査定額が下がることもあります。

一方で「鉄部塗装済み」と明記できれば「管理状態が良好」と評価され、売却価格アップや融資でのプラス評価につながります。資産価値を維持するためにも、鉄部塗装は重要な役割を果たすのです。


3. 見逃し厳禁!鉄部の劣化チェックポイント

鉄部の劣化は進行が早く、初期段階での対応が肝心です。以下のサインが見られたら、早急な対応を検討すべきです。


3-1 サビの発生

表面に茶色いサビが浮き出てきたら、初期症状です。小さなサビでも放置すれば広がり、内部まで腐食が進みます。早期に塗装を行えば簡単な補修で済みます。


3-2 塗装の剥がれ・膨れ

塗装が剥がれて下地が露出していたり、表面が膨れているのは、水分が内部に入り込んでいるサインです。ここから一気にサビが広がるため、見逃さないようにしましょう。


3-3 触ると手や服にサビ粉がつく

鉄部に触れたとき、赤茶色の粉が手や服に付着するのは、塗膜の防御機能が完全に失われている証拠です。この段階に入ると腐食が進行している可能性が高く、緊急の対応が必要です。


3-4 ガタつきや変形

手すりや階段がぐらついたり、変形している場合は強度低下が進んでいます。事故につながる危険があるため、塗装だけでなく溶接補修や交換を含めた対応が求められます。


3-5 経年劣化(築10年以上が目安)

鉄部は5〜7年ごとに塗り替えるのが理想とされています。築10年以上経過して一度も塗装していない場合、目に見える劣化がなくても内部で進行していることがあります。点検と早めの対処が重要です。


4. 鉄部塗装を定期的に行うメリット

4-1 修繕費の大幅削減

軽度の段階で塗装を行えば数十万円で済む工事も、放置すれば数百万円単位に膨れ上がります。定期的な塗装は、長期的に見れば「コスト削減の最善策」です。


4-2 入居者の安心感アップ

きれいで安全な共用部は、入居者に「安心して暮らせる」という気持ちを与えます。長期入居にもつながり、退去率の低下という形で収益安定をもたらします。


4-3 外観の若返り効果

艶やかに塗り替えられた鉄部は、築年数以上に建物全体を若返らせます。内装リフォームと合わせて行えば、内見者に「古さを感じさせない物件」としてアピールできます。


4-4 資産価値の維持・向上

査定時に「鉄部塗装済み」と記載できることは、大きなプラス評価につながります。売却を考えていなくても、金融機関からの融資で良い条件を引き出せる可能性もあります。


4-5 補助金制度の活用

一部の自治体では、鉄部塗装を含む外装リフォームに対して補助金や助成金を設けています。対象条件に合えば費用の一部を軽減できるため、修繕を実行しやすくなります。事前に制度の有無を調べておくと安心です。


まとめ

鉄部を「まだ大丈夫」と放置するのは非常に危険です。

  • サビの進行で強度が低下し、事故リスクが高まる
  • 外観が古びて見え、入居希望者から敬遠される
  • 修繕費が数倍に膨らみ、経営を圧迫する
  • 資産価値が下がり、売却・融資で不利になる

一方で、定期的な鉄部塗装は少額の投資で大きな効果を発揮し、安心・美観・資産価値を守り、空室改善にもつながります。

築年数が経ったアパートを所有する大家さんこそ、今こそ鉄部の状態を点検し、「見逃し厳禁ポイント」を押さえた修繕を検討すべきです。

5. まとめ

鉄部の劣化は放置すればするほど深刻化し、修繕費用も増大します。

  • サビが進行して強度が低下し、事故のリスクが高まる
  • 外観が古びて見え、入居率が下がる
  • 修繕費用が膨れ上がり、経営を圧迫する
  • 売却査定額が下がり、資産価値が落ちる

一方で、鉄部塗装を定期的に行えば、少ない投資で美観・安全性・資産価値を守り、空室改善にも直結します。

築年数が経ったアパートを所有する大家さんこそ、今すぐ鉄部の状態をチェックし、見逃し厳禁ポイントを押さえて対策を始めるべきです。


お問い合わせ情報

アパートマンション大規模修繕ダイレクト 東三河店
所在地 〒442-0007 愛知県豊川市大崎町上金居場53番地
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