【豊川市 マンション耐震工事】築30年以上でも可能!費用を抑えた耐震改修法

1. はじめに

「築30年以上経ったマンションでも、耐震工事はできるの?」
「老朽化しているから費用が高くなるのでは…?」

そう感じて耐震対策を後回しにしている管理組合やオーナー様は少なくありません。
しかし実際には、築30年以上のマンションでも十分に耐震改修が可能です。

しかも、最新の補強工法や補助金制度を活用することで、
費用を抑えつつ安全性を大きく向上させることができます。

この記事では、豊川市での耐震改修を検討している方に向けて、
コストを抑えながら建物の命を延ばす具体的な方法を紹介します。


2. 築30年以上マンションの現状とリスク

2-1 豊川市で増える“築古マンション”

豊川市では、バブル期や平成初期に建設されたマンションが多数を占め、
現在では築30〜40年を超える物件が全体の4割近くを占めます。

これらの建物は、**旧耐震基準(1981年6月以前)**で建てられていることが多く、
大地震の際には倒壊や損傷リスクが高いとされています。

管理状態が良くても、構造そのものが地震エネルギーに耐えにくい場合があり、
外観の美しさだけでは“安心な建物”とは言えません。


2-2 耐震診断で分かる「構造の弱点」

築古マンションで特に注意が必要なのは以下の部分です。

  • 1階部分の柱が細く、開口が多い(ピロティ構造)
  • 柱や梁の鉄筋腐食、コンクリートの剥離
  • 階段やエレベーターホール周辺の強度不足

これらは地震時に“ねじれ”や“部分倒壊”を引き起こす原因となります。
まずは耐震診断で現状を数値化し、必要な補強内容を把握することが第一歩です。


3. 費用を抑える耐震改修の3つのポイント

3-1 部分補強を組み合わせる

「建物全体を補強しなければ意味がない」と思われがちですが、
実際には構造上の弱点部分だけを重点的に補強する方法も効果的です。

【部分補強の例】

  • 1階柱への炭素繊維巻き補強
  • エントランス部の鉄骨ブレース設置
  • 屋上階の壁増設による水平剛性の確保

これにより、全体補強の1/2〜1/3程度の費用で済むケースもあります。

豊川市の築32年マンションでは、柱補強+耐震壁新設のみで
約500万円の工事費ながら耐震性能が1.25倍に向上しました。


3-2 外壁・防水工事と同時施工でコスト削減

耐震補強は単独で行うよりも、外壁塗装や屋上防水工事と同時に行う方が効率的です。
理由は、足場や仮設費用を共有できるためです。

【同時施工のメリット】

  • 足場費用を1回で共有 → 約20〜30%削減
  • 外観補修と構造補強を一度に完了
  • 管理組合の総会承認・住民説明の手間が一度で済む

豊川市内では、外壁改修と耐震補強を同時に行うことで
総工事費を300万円以上節約した事例もあります。


3-3 補助金・助成金を積極的に活用

豊川市では、耐震診断や耐震改修工事に対して補助金制度が用意されています。

対象内容補助額上限
耐震診断専門家による構造調査最大10万円
耐震改修工事補強・耐震壁増設・炭素繊維補強など最大100万円(共同住宅)

さらに、国の「建築物耐震改修促進事業」と併用することで、
補助率が実質1/3〜1/2に達するケースもあります。

申請には図面・見積書・診断報告書などが必要となるため、
補助金対応に慣れた施工業者に相談するのがスムーズです。


4. 築古でも可能な最新補強工法

4-1 炭素繊維シート補強(CFRP工法)

鉄骨フレームを設置する従来工法よりも軽く、見た目を損なわない補強方法です。

【特徴】

  • 建物重量を増やさずに強度アップ
  • 居住中施工が可能(騒音・振動が少ない)
  • 工期短縮(1棟あたり1〜2か月)

豊川市の築30年RC造マンションでも採用され、
外観を変えずに耐震性を1.3倍に向上させました。


4-2 鉄骨ブレース補強

建物の内側や外壁面に「斜めの鉄骨(ブレース)」を設置する方法。
地震時の水平力を効果的に分散し、倒壊リスクを軽減します。

  • 鉄骨を外観デザインとして活用可能
  • 低コストで高い補強効果
  • ピロティ構造の1階補強に最適

特に駐車場下が吹き抜けになっているマンションにおすすめの工法です。


4-3 柱脚・基礎補強

基礎や柱の根元部分に補強材を追加し、
地震時の「浮き上がり」「ねじれ変形」を防ぐ工法です。

  • 金属プレート補強やアンカーボルト増設で耐力を強化
  • 建物全体のバランスを整える役割も
  • 他工法と併用することで総合的に耐震性能をアップ

5. 耐震改修にかかる費用目安

工事内容築古RCマンション(4〜5階建)費用の目安
耐震診断+設計50〜100万円
炭素繊維補強200〜500万円
鉄骨ブレース補強400〜800万円
外壁+耐震同時改修800〜1,500万円
補助金適用後の実質費用30%〜50%減額も可能

築年数が古くても、適切な工法と補助金を組み合わせれば
1棟あたり500万円以下の耐震補強も現実的です。


6. 豊川市での実際の事例

事例1:築33年RC造マンション(4階建)

  • 問題点:柱脚のクラック・ピロティ階の変形リスク
  • 対応工法:炭素繊維シート補強+耐震壁新設
  • 費用:総額650万円(補助金利用で実質430万円)
  • 効果:耐震性能1.25倍、住民アンケートで「安心感が増した」と好評

事例2:築35年分譲マンション(5階建)

  • 問題点:屋上・外壁ともに老朽化
  • 対応工法:外壁塗装+鉄骨ブレース補強を同時施工
  • 費用:1,200万円 → 足場共用で約900万円に削減
  • 効果:資産価値評価+200万円アップ

7. まとめ

築30年以上のマンションでも、耐震改修は十分に可能です。
「古いから無理」「費用が高い」と諦める前に、
以下のポイントを押さえて検討してみましょう。

  • 部分補強+同時施工で費用を抑える
  • 炭素繊維・鉄骨ブレースなどの軽量工法を採用
  • 国・市の補助金で最大50%の負担軽減
  • 耐震診断で“見えない危険”を数値化する

安全を確保しながら、資産価値も維持できるのが現代の耐震改修。
豊川市のような地震リスクの高い地域では、
「今できる範囲で始める」ことが何よりの備えです。


お問い合わせ情報

マンションアパート大規模修繕ダイレクト 東三河店
所在地 〒442-0007 愛知県豊川市大崎町上金居場53番地
電話番号 0533-56-2552
問い合わせ先 info@sanyu-tosou.com
会社ホームページ https://sanyu-tosou.com/
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