【アパート バルコニー防水】長期的に得するための修繕とは?

リフォーム
目次

1. はじめに

アパート経営において、避けては通れないのが「修繕コスト」です。屋根や外壁に比べて後回しにされがちな バルコニー防水 ですが、実は入居者の生活に直結し、建物全体の資産価値を左右する重要な部分です。

「壊れてから直す」では修繕費が膨らみ、空室や退去のリスクも増大します。一方で、計画的に修繕を行えば、長期的にコスト削減と経営安定につながります。今回は、バルコニー防水を長期的に得する修繕として捉えるポイントを解説します。


2. バルコニー防水を放置した場合のリスク

2-1 雨漏りと内装被害

劣化した防水層から雨水が浸入すると、下階の天井や壁紙にシミが現れます。軽度ならクロスの張り替えで済みますが、放置すると下地や鉄筋まで腐食し、数百万円規模の修繕 に発展するケースも珍しくありません。

2-2 入居者の不満と退去リスク

「カビ臭い」「洗濯物が干せない」といった不満は、入居者の退去理由の上位に挙げられます。さらにSNSや口コミ、不動産会社の評価にも直結し、空室が長期化する大きな要因となります。

2-3 修繕費用の高騰

早期対応なら10〜20万円で済む工事も、放置すれば下地交換や構造補修が必要になり、数倍の費用 に膨れ上がります。予防的に対応することが、長期的に最もコストを抑える手段です。

2-4 資産価値の下落

売却査定や融資審査では、バルコニーの状態も重要な評価項目です。防水劣化が放置されていると「修繕必須」とみなされ、査定額が数百万円単位で下がることもあります。逆に「防水工事済み」と記載できればプラス査定につながります。


3. 長期的に得する修繕計画の考え方

3-1 費用を平準化できる

「壊れてから直す」と突発的に数百万円の出費が発生します。これに対し、計画的に10〜15年ごとに防水工事を実施 すれば、費用を平準化し、資金繰りが安定します。

3-2 予防修繕でコストを抑える

軽度の劣化段階でトップコートや部分補修を行えば、全面改修の必要を先送りできます。結果的に生涯コストを半分以下に抑える ことも可能です。

3-3 外壁や鉄部と同時施工でコスト削減

バルコニー防水だけでなく、外壁塗装や鉄部塗装と同時に行うことで足場を共用できます。足場費用だけで数十万円削減できるため、まとめ施工は長期的に大きなメリットとなります。

3-4 補助金制度を活用できる

自治体によっては省エネ改修や長寿命化改修として防水工事が補助金の対象になるケースがあります。修繕計画を立てておけば、制度の公募時期に合わせて工事を行い、実質負担を大幅に軽減できます。


4. バルコニー防水の人気施工方法と特徴

4-1 ウレタン防水

液体を塗布して仕上げる工法。継ぎ目がなく均一で美しい仕上がり。費用と耐久性のバランスが良く、築古物件でも採用されやすい定番工法です。

4-2 FRP防水

繊維強化プラスチックを用いた工法。硬く光沢のある仕上がりで高級感があり、耐久性も高い。バルコニーの「見栄え」を重視したい物件に人気です。

4-3 シート防水

塩ビやゴムシートを敷設する工法。表面が整然として美しく、色のバリエーションも豊富。大規模アパートでも採用されるケースが多いです。

4-4 遮熱防水材

ホワイトやライトグレーなど明るい仕上がりで「見た目が映える」だけでなく、夏の室温上昇を抑制する効果も。入居者から「快適で光熱費も抑えられる」と高評価を得やすい工法です。


5. バルコニー防水の費用相場と投資効果

バルコニー防水の工事費用は工法や面積によって異なります。

  • ウレタン防水:1㎡あたり 5,000〜7,000円
  • FRP防水:1㎡あたり 6,000〜9,000円
  • シート防水:1㎡あたり 4,500〜8,000円

例:20㎡のバルコニーをウレタン防水 → 約10〜14万円

空室が1戸埋まれば年間60〜80万円の収益増。複数戸で空室が解消されれば、1年以内に投資回収可能 というケースも珍しくありません。長期的に見れば、家賃を下げずに維持できるため、数百万円単位の収益差に発展します。


6. 成功事例紹介

事例1:色替えでイメージ一新

築26年の木造アパート。外壁塗装は数年前に行ったものの、バルコニー床面の防水層が色あせ、全体的に暗い印象を与えていました。特に共用廊下に面したバルコニーは外からの視線に入りやすく、「古びた建物」というイメージを強めていました。

オーナーは「見た目を明るく若返らせたい」との意向で、従来のグレーからベージュの防水材に色替え。施工はウレタン防水にトップコートを重ねる方法を選び、光沢のある均一な仕上がりになりました。

工事後は外壁と調和した明るい印象となり、物件全体が一気に若返ったように見えるように。不動産会社の担当者からも「紹介しやすくなった」と評価が変わり、半年以内に空室3戸がすべて埋まりました。工事費用は約80万円でしたが、年間200万円近い家賃収入の回復につながり、投資回収は数か月で完了。見た目の印象改善が経営に直結した好例です。


事例2:FRP防水で資産価値アップ

築30年の鉄骨アパート。外壁や鉄部は定期的に修繕していたものの、バルコニー防水が劣化し、色あせとくすみで全体が老朽化した印象になっていました。ちょうど売却を検討していたオーナーは「資産価値を少しでも高めたい」と考え、FRP防水を選択。

FRP防水は硬く光沢のある仕上がりが特徴で、耐久性も15年以上と長持ち。施工後はバルコニー床が鏡のように艶やかに仕上がり、外観全体に高級感が生まれました。

再査定を受けたところ、「管理状態が良好で長期使用可能」と評価され、査定額は200万円アップ。工事費用は120万円程度でしたが、それ以上のリターンを得られた形となりました。オーナーも「工事費以上の利益が出た。売却時にここまで効果があるとは思わなかった」と満足の声を上げています。


事例3:遮熱防水で入居者満足度向上

築25年の木造アパート。最上階の入居者から「夏の暑さが厳しく、エアコン代が高い」という不満が毎年のように寄せられていました。外観も色あせており、内見者からも「古い印象がある」と敬遠されがちでした。

そこで採用したのが遮熱効果を持つ防水材。明るいホワイト系の仕上がりで、見た目も清潔感が増し、外観がリフレッシュされました。さらに太陽光を反射するため、夏場の室温上昇を抑制する効果も得られました。

施工後、入居者からは「去年よりも涼しく過ごせる」「エアコンの使用時間が減り、電気代が下がった」といった声が寄せられ、満足度が大きく向上。口コミで「快適な物件」と評判が広がり、新規入居希望者も増加しました。結果的に満室経営が維持できただけでなく、家賃を下げずに募集できるようになり、長期的な収益アップにつながりました。

7. まとめ

バルコニー防水は「壊れてから直す修繕」ではなく、長期的に得するための投資 です。

  • 早期対応で数十万円の投資に抑えられる
  • 空室改善や長期入居につながり、収益を安定化できる
  • 外壁・鉄部とまとめ施工でコスト削減可能
  • 補助金制度を活用すれば実質負担を大幅軽減
  • 将来的な資産価値維持・向上にも直結

築20年以上のアパートを所有する大家さんこそ、バルコニー防水を計画的に見直すことで「長期的に得する修繕」を実現できます。


お問い合わせ情報

アパートマンション大規模修繕ダイレクト 東三河店
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