【豊川市 マンション雨漏り修理】台風前点検で漏水ゼロを目指す管理術

1. はじめに
近年、豊川市を含む東三河地域では、台風シーズンのたびにマンションの雨漏りトラブルが増加しています。
「普段は問題なかったのに、台風後に天井から水が落ちてきた」
「共用廊下に水たまりができている」
そんな相談を、毎年7月〜10月にかけて多く受けます。
台風被害の多くは「突然の事故」ではなく、事前点検を怠った結果、劣化箇所が一気に破損したことによるもの。
つまり、適切な点検と小規模修繕を行えば、台風による雨漏りはほぼ防ぐことができるのです。
今回は、豊川市のマンション管理組合やオーナー様に向けて、
台風前に行うべきチェックポイントと管理術を、実際の事例を交えて詳しく解説します。
2. なぜ台風前点検が重要なのか
2-1 台風時の雨漏りは「一気に進行」する
通常の雨と違い、台風時の雨は風を伴って建物のあらゆる方向から吹きつけます。
そのため、普段の雨では問題なかった箇所からも水が浸入するリスクがあります。
特に注意すべきは次の3つの部位です。
- 屋上やバルコニーの防水層
- 外壁のクラック(ひび割れ)
- サッシや手すり周りのシーリング
これらの劣化を放置すると、**風圧による雨水の押し込み現象(風圧浸水)**が起こり、短時間で室内まで被害が及びます。
2-2 点検を怠ると修繕費が倍増する
台風後に雨漏りが発生した場合、
「応急処置+本修繕+内部補修」という3段階の工事が必要になり、費用がかさみます。
| 状況 | 修繕内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 早期点検で発見 | シーリング補修・トップコート塗替え | 10〜30万円 |
| 台風後に漏水発生 | 防水層改修+内装補修 | 50〜150万円 |
| 被害が拡大した場合 | 外壁・防水全面改修+天井修繕 | 200万円以上 |
→ 1シーズン前に点検しておくだけで、費用を1/5以下に抑えられるのです。
3. 台風前点検で確認すべき5つのポイント
3-1 屋上防水のひび割れ・膨れ
屋上の防水層は、台風時に最もダメージを受けやすい部分です。
表面のひび割れ・膨れ・剥離がある場合は、内部に水分が侵入している可能性大。
また、通気口(脱気筒)が塞がっていないか、トップコートの退色がないかもチェックしましょう。
→ 豊川市では、通気緩衝防水の脱気筒詰まりが原因で、強風時に防水層が“バルーン状”に膨れた事例もあります。
3-2 ドレン(排水口)の詰まり
落ち葉や砂ぼこりで排水が詰まると、雨水が滞留し防水層が浮き上がります。
ドレン周辺は1年に1回、最低でも台風前に清掃しておくことが大切です。
【チェックのコツ】
バケツ一杯分の水を流して、スムーズに排水されるか確認する。
3-3 外壁・タイルの浮き・クラック
外壁に細かなひび割れがあると、風雨が内部へ侵入します。
クラック幅が0.3mmを超える場合は要注意。
豊川市の築30年マンションでは、外壁ひび割れからの浸水により、
室内クロスのカビや鉄筋爆裂が起きた例もありました。
→ 小さなひび割れでも早期補修が鉄則です。
3-4 シーリング(目地)の劣化
サッシ周りや外壁ジョイントのシーリングが硬化・剥離している場合、
そこから雨水が入り、壁内部を伝って別の場所から漏れる“二次浸水”を引き起こします。
見た目では分かりにくいため、手で押して弾力がなければ劣化サイン。
築10年を超えたら全面打ち替えを検討しましょう。
3-5 ベランダ・バルコニーの防水状態
ベランダは屋上と同様に雨にさらされる場所です。
床のひび割れ、排水溝の詰まり、手すりや笠木のジョイント隙間も雨漏りの主要原因。
豊川市の台風被害のうち約30%は、ベランダ経由の漏水です。
雨が吹き込みやすい構造のマンションでは、特に入念な点検が求められます。
4. 点検から修繕までの流れ
ステップ① 専門業者による現地調査
ドローン・赤外線カメラ・散水試験などを用いて、
劣化箇所や水の侵入経路を特定します。
ステップ② 報告書・修繕提案書の作成
写真付きの診断報告書で、劣化度・修繕内容・費用を明示。
管理組合で共有しやすく、総会承認もスムーズに進みます。
ステップ③ 優先順位を決めて施工
「緊急対応(雨漏り箇所)」→「予防補修(軽微な劣化)」→「長期改修(全体防水)」
の順で優先順位をつけ、段階的に進めるのがポイントです。
ステップ④ 施工後の記録保存
施工写真・保証書・報告書をデータで保管し、次回点検に活かします。
5. 豊川市の事例紹介
事例①:築27年RC造マンション(八幡地区)
- 症状: 台風翌日に共用廊下の天井から漏水
- 原因: 屋上ドレンの詰まり+防水層ひび割れ
- 対応: ドレン清掃+ウレタン補修+トップコート再塗装
- 結果: 翌年の台風でも被害なし。工期2日・費用30万円。
事例②:築30年S造マンション(諏訪地区)
- 症状: ベランダ床のひび割れから雨漏り
- 原因: 経年劣化+排水口の詰まり
- 対応: 通気緩衝防水+ドレン交換+手すり部シーリング更新
- 結果: 雨漏り解消・外観も明るくなり入居者満足度向上。
事例③:築35年RC造マンション(御油町)
- 症状: 外壁ひび割れから室内へ浸水
- 対応: 外壁クラック補修+高弾性防水塗装+全目地打ち替え
- 費用: 約380万円(共用部全体)
- 結果: 5年間雨漏りゼロ。耐用年数15年を見込む。
6. 台風前点検を効率化する管理術
- 年1回の「雨漏り診断」を定例化
→ 豊川市では梅雨前(5〜6月)に実施するのが最適。 - 点検結果をクラウドで共有
→ 理事・管理会社・施工業者が同じ資料を見られる体制を構築。 - 防水・外壁・屋根を一括管理
→ 複数業者を使わず、一社でまとめることで情報が一元化。 - 火災保険の活用も確認
→ 台風による突発的な被害は火災保険対象になるケースも。
点検を「コスト」ではなく「資産防衛」と考えることが、
漏水ゼロの建物を維持する最大のポイントです。
7. まとめ
台風による雨漏りは、**“自然災害”ではなく“予防不足”**が原因であることがほとんどです。
- 防水・外壁・シーリング・ドレンを毎年点検
- 台風前に清掃と補修を済ませておく
- 管理組合で情報共有し、緊急連絡体制を整える
豊川市のマンションを守るには、「起きてから」ではなく「起こる前」の対応が肝心。
1日かけて点検するだけで、被害もコストも大幅に減らせます。
お問い合わせ情報
マンションアパート大規模修繕ダイレクト 東三河店
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