【豊川市 マンション耐震工事】補助金・助成金で賢く実施する耐震補強

1. はじめに
耐震工事と聞くと、「高額な工事費がかかる」「費用対効果が分かりにくい」と感じる方も多いでしょう。
しかし、国や自治体が実施している補助金・助成金制度を活用すれば、
マンションの耐震補強を実質3〜5割の費用負担で実現することも可能です。
この記事では、豊川市で耐震工事を検討している管理組合・オーナーの方に向けて、
利用できる補助制度の内容や申請の流れ、賢い活用方法を詳しく解説します。
2. なぜ今、耐震補強が求められているのか
2-1 南海トラフ地震のリスクが高まる東三河エリア
内閣府の地震調査によると、今後30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は70〜80%。
豊川市でも震度6強〜7の揺れが想定され、沿岸部では液状化や建物被害のリスクも指摘されています。
特に1981年以前(旧耐震基準)に建てられたマンションは、
新耐震基準に満たない構造が多く、耐震診断と補強の必要性が高まっています。
2-2 築30年以上の建物が4割を占める現実
豊川市では、1980〜90年代に建築された中規模マンションが多く、
現在では築30年以上の建物が全体の約4割を占めています。
老朽化が進む中で、
「安全性を確保しながら資産価値を維持する」ことが課題となっています。
3. 豊川市で使える耐震関連の補助金・助成金
3-1 豊川市建築物耐震改修促進事業(共同住宅対象)
豊川市が独自に行っている耐震補助制度で、
住宅・マンションなどの耐震診断および改修費用の一部が補助されます。
| 区分 | 対象内容 | 補助上限 |
|---|---|---|
| 耐震診断 | 専門技術者による構造安全性評価 | 最大10万円 |
| 耐震設計 | 補強計画・設計図面の作成 | 最大15万円 |
| 耐震改修工事 | 補強・ブレース・炭素繊維補強など | 最大100万円 |
【主な条件】
- 昭和56年5月以前に建築された建物
- 豊川市内に存する住宅・共同住宅
- 市内業者による施工が原則
- 工事着工前の申請が必須
※交付決定前に工事を開始すると補助対象外になるため、
「見積→申請→承認→着工」の順序を守ることが重要です。
3-2 国の「建築物耐震改修促進事業」
国土交通省が実施する全国規模の補助制度。
複数の住宅・共同住宅が一体で耐震補強を行う場合、補助率がさらに高くなります。
| 対象 | 内容 | 補助率 |
|---|---|---|
| 耐震診断・改修 | 建築物の耐震性能向上 | 費用の1/3〜1/2 |
| 耐震設計 | 補強計画策定・構造設計 | 費用の1/3 |
| 共同申請 | 管理組合単位・複数棟合同での申請 | 補助率UP(最大1/2) |
豊川市ではこの制度と市の補助を併用できるケースもあり、
実質負担が半額以下になる例もあります。
3-3 愛知県の耐震関連支援制度(建築物安全化促進事業)
愛知県は「地震に強いまちづくり」を目的に、
市町村と連携した耐震補強支援を行っています。
【主な支援内容】
- 県が市町村に交付 → 市が個別建物の補助金として運用
- 補助対象:耐震補強・基礎補強・耐震壁設置・構造改修
- 県内建築物の長寿命化・防災拠点化に寄与する工事が優先
4. 耐震補強工事の補助対象となる主な工事内容
| 工事種別 | 主な内容 | 耐震性能向上効果 |
|---|---|---|
| 鉄骨ブレース補強 | 柱・梁の間に鉄骨フレーム設置 | 横揺れ・ねじれを抑制 |
| 炭素繊維シート補強 | 柱・梁に高強度シートを貼付 | 軽量で美観を損なわず補強 |
| 耐震壁増設 | 壁を追加して建物剛性をアップ | 建物変形を抑え倒壊防止 |
| 柱脚・基礎補強 | 金属アンカー・鉄板補強 | 下部構造の強度を底上げ |
これらの工法は補助金の対象となる場合が多く、
耐震性能の評価(Is値)を上げる効果が確認されているものです。
5. 申請の流れと注意点
5-1 申請の基本ステップ
- 事前相談(市役所・専門業者)
対象条件・必要書類を確認。 - 耐震診断の実施
建物の耐震性を数値化。報告書を添付。 - 見積・設計図面の作成
補強内容を明記した資料を準備。 - 申請書提出 → 審査・交付決定
交付決定前に着工すると補助対象外になるため注意。 - 工事着工 → 完了報告 → 補助金交付
豊川市の審査には1〜2か月ほどかかる場合があります。
工事を急ぐ場合は、スケジュールに余裕を持って申請しましょう。
5-2 申請時のチェックポイント
- 耐震診断書の有効期限はおおむね5年
- 見積書には工事内容・単価・補強範囲を明記
- 工事完了後の報告書・写真提出が必要
- 補助金の入金は完了検査後(数か月後)になる
6. 豊川市での補助金活用事例
事例1:築33年RC造マンション(4階建)
- 問題:柱脚部のクラック、耐震性能不足
- 工事内容:炭素繊維補強+外壁改修
- 費用:総額700万円 → 豊川市+国補助金で実質420万円
- 結果:Is値が1.0を超え、「倒壊しない」レベルを達成
事例2:築38年分譲マンション(5階建)
- 問題:老朽化・管理組合の資金不足
- 工事内容:鉄骨ブレース補強+外壁塗装を同時施工
- 費用:総額1,200万円 → 補助金利用で実質750万円
- 効果:足場共有でコスト25%削減、外観も明るく再生
7. 補助金を賢く使う3つのコツ
7-1 制度に詳しい業者へ相談する
補助金は制度が複雑で、申請書類も多いため、
申請経験のある業者に依頼するのが成功の鍵です。
豊川市の実績がある施工会社なら、必要書類の準備や申請サポートを受けられます。
7-2 年度初め(4〜6月)の申請が有利
多くの補助金は年度ごとに予算枠が設定されています。
早期申請ほど採択率が高く、予算消化後は受付終了となるため、
春先から計画・相談を始めるのが理想的です。
7-3 外壁・防水工事と同時施工で足場費を節約
耐震補強と外壁塗装・防水を同時に行うことで、
足場を共有でき、20〜30%のコスト削減が可能。
補助金対象範囲外の工事も、トータルコストを抑えられます。
8. まとめ
耐震補強は決して「高額で手が届かない工事」ではありません。
豊川市・愛知県・国の制度を組み合わせることで、
安全性とコストの両立が可能です。
- 豊川市の耐震補助金で最大100万円支援
- 国の事業と併用で費用の半分をカバーできる場合も
- 補助金に詳しい業者に相談し、早期に計画を立てる
地震リスクが高まる今だからこそ、
「費用を抑えてできる耐震補強」で安心を手に入れましょう。
お問い合わせ情報
マンションアパート大規模修繕ダイレクト 東三河店
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