【豊川市 マンション雨漏り修理】雨漏りを防ぐベランダ防水の見直しポイント

1. はじめに
マンションで雨漏りが起こる場所と聞くと「屋上」や「外壁」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、ベランダ・バルコニーからの雨漏りが最も多いのです。
ベランダは雨や紫外線を直接受けるうえ、排水口の詰まりや防水層の劣化によって
わずかな隙間からでも水が侵入します。
そのため、豊川市のように梅雨・台風・冬の寒暖差が大きい地域では、
「気づかぬうちに雨漏りが進行していた」というケースが非常に多く見られます。
本記事では、ベランダからの雨漏りを防ぐために
管理組合・オーナーが定期的に見直すべき防水ポイントを詳しく解説します。
2. ベランダ防水の重要性と役割
ベランダは単なる居住空間の延長ではなく、建物全体を守る防水ラインの一部です。
2-1 防水層の役割
防水層は、床面下のコンクリートに雨水を浸入させないための膜です。
これが劣化すると、以下のような被害が発生します。
- 下階の天井に雨染み
- 外壁内への水の回り込み
- 鉄筋の腐食・コンクリート爆裂
- 内装クロスの剥がれやカビ発生
「屋上は防水済みでも、ベランダはノータッチ」
そんな物件が多く、実際の雨漏り発生率は屋上よりもベランダの方が高いとも言われています。
3. ベランダ防水劣化のサインを見逃さない
3-1 床面のひび割れ・膨れ
小さなヘアクラックでも、内部に水が入り込むと劣化が一気に進行します。
膨れや剥がれがある場合は、防水層内部に湿気が溜まっているサインです。
3-2 排水口(ドレン)まわりの汚れ・詰まり
砂ぼこりや落ち葉で排水が滞ると、雨水が長時間滞留します。
その結果、目地や隙間から水が逆流して雨漏りの原因に。
→ 豊川市では、台風時に一晩で数センチの雨水が溜まり、
翌朝天井から漏水したという事例もあります。
3-3 笠木や手すりのジョイント部からの浸水
ベランダの外周部(笠木・手すり)は、金属部分の隙間やシーリング劣化から
雨水が侵入することがあります。
表面からは見えにくいため、定期点検が不可欠です。
3-4 塗装の色あせ・チョーキング
床面や立ち上がり部分を触ると白い粉がつく場合、塗膜の保護効果が失われています。
防水層が紫外線にさらされ、早期劣化のサインです。
4. ベランダ防水の代表的な工法と特徴
豊川市では建物構造や築年数に応じて、次の3つの工法が多く採用されています。
| 工法 | 特徴 | 耐用年数 | 費用目安(㎡あたり) |
|---|---|---|---|
| ウレタン防水(密着工法) | 塗膜を重ねて施工。継ぎ目がない | 約10〜12年 | 6,000〜8,000円 |
| ウレタン防水(通気緩衝工法) | 下地に湿気を逃がす通気シートを敷く | 約15年 | 8,000〜10,000円 |
| FRP防水 | 硬化樹脂で強固な仕上げ。戸建・小ベランダ向け | 約10年 | 7,000〜9,000円 |
| シート防水 | ゴムシートを貼る工法。平面が広い屋上向け | 約13〜15年 | 7,000〜9,000円 |
豊川市のマンションでは、通気緩衝工法+遮熱トップコートの組み合わせが主流。
湿気対策と遮熱効果を同時に実現でき、夏場の室温上昇も抑えられます。
5. ベランダ防水を長持ちさせる3つの習慣
5-1 年1回の清掃・排水チェック
ベランダの水がスムーズに流れるかどうかを確認しましょう。
排水口まわりのゴミ・落ち葉を取り除くだけで、雨漏りリスクは大幅に低減します。
5-2 トップコートの定期塗り替え
防水層の上に塗られているトップコートは、紫外線や雨から防水層を守る“保護膜”です。
5〜6年ごとに塗り替えることで、防水性能を20年以上維持できます。
5-3 シーリングの打ち替え
手すり・サッシ・壁の取り合い部分は、シーリング(ゴム状の防水材)の劣化が早い箇所です。
劣化を放置すると、外壁からの浸水経路になるため要注意です。
豊川市では、外壁塗装と同時にシーリング打ち替えを行うと足場費用を節約できます。
6. 豊川市の施工事例紹介
事例①:築22年RC造マンション(諏訪地区)
- 症状:天井のシミ+バルコニー床の膨れ
- 原因:防水層の経年劣化+ドレン詰まり
- 施工内容:通気緩衝ウレタン防水+ドレン交換
- 費用:約90万円
- 効果:再発ゼロ・表面温度-10℃を実現
事例②:築28年S造マンション(八幡地区)
- 症状:共用廊下の天井に雨染み
- 原因:手すりジョイント部のシーリング切れ
- 施工内容:ジョイント補修+防水トップ更新
- 費用:約45万円
- 効果:防水・美観を同時改善。入居者クレームゼロに。
事例③:築30年RCマンション(御油町)
- 症状:ベランダ床のひび割れから下階へ漏水
- 原因:下地モルタルのひび割れ+防水層硬化
- 施工内容:下地補修+FRP防水+遮熱塗装
- 費用:約120万円
- 効果:断熱・防水・外観リニューアルを同時達成。
7. ベランダ防水を見直すタイミングと費用の考え方
- 築10年:点検+トップコート再塗装
- 築15年:防水層の部分補修または通気緩衝工法に更新
- 築20年以上:全面防水改修+ドレン交換推奨
| 工事内容 | 範囲 | 費用目安 |
|---|---|---|
| トップコート塗替え | ㎡あたり | 約3,000〜4,000円 |
| 防水層再施工 | ㎡あたり | 約8,000〜10,000円 |
| ドレン交換 | 1箇所 | 約15,000〜25,000円 |
豊川市では、外壁塗装・防水改修の同時施工で最大30%コスト削減も可能です。
8. 業者選びのポイント
- 防水専門の資格(防水施工技能士・雨漏り診断士)を持っている
- 調査報告書・施工写真を提出してくれる
- 通気緩衝やウレタンなど複数工法を提案できる
- 保証期間が5年以上ある
「ベランダだけの部分工事」も可能ですが、原因が外壁や笠木にある場合は全体診断を行う業者が安心です。
9. まとめ
ベランダは雨漏りの“入り口”にも“守りの要”にもなる重要な部分です。
- 防水層・シーリング・排水の3点を定期点検
- トップコートを5〜6年で更新し長寿命化
- 経年劣化を放置せず、築10〜15年で見直しを
豊川市のように台風や豪雨が多い地域では、
ベランダ防水の状態=建物の防水力そのものです。
早めの点検と適切な改修で、雨漏りを未然に防ぎましょう。
お問い合わせ情報
マンションアパート大規模修繕ダイレクト 東三河店
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